Charms of Silver

宮本商行がおくる

魅力

いつの時代も貴金属として重宝され、
世代を超えて愛用できる、
職人が生み出す工芸品。

宮本商行の銀製品

宮本商行は、日本初の銀製品専門店として創業者「宮本勝(みやもとまさる)」が1880(明治13)年に創業いたしました。
その後明治32年に東京銀座に店舗を構え、銀座内で2度の移転を経て、現在の銀座一丁目の地で営業を続けています。
「銀座の銀製品専門店」「宮内庁御用達」「創業140年を越える老舗」として、皆様に愛され、
国境や世代を超えて受け継がれる銀製品を取り揃えて参りました。
こちらのページでは、長年銀製品とともに歩んで参りました宮本商行から皆さまに、
銀の魅力とお手入れについてご紹介いたします。

Purity 銀製品の純度について

当社の取り扱う銀製品のほとんどが、職人の手仕事で生み出される商品です。
そのため受注してから、製作日数を多く要します。
銀の純度は、原則として925/1000以上です。
商品により、925/1000、950/1000、970/1000などの純度が用いられています。
銀は純度が高いほど柔らかく、純銀では品物によっては加工する際にも
実用品として使用する際にも不都合が生じます。
そのため、割り金として銅などの他の素材を混ぜ、適度な硬度を保つようにしています。
イギリスの銀貨が、長年法定の銀含有率を925/1000と定められていたため、
この純度が「スターリングシルバー」と呼ばれるようになりました。
日本では現在、一般的に925/1000以上の純度のものが、
銀製品と広く呼称されています。

Plating 変色とロジウムメッキ

銀は長期間空気中に放置すると、水分と硫黄や硫化水素と結びつき、
特有の変色が起こります。
これは酸化ではなく、硫化といいます。
初めはオレンジがかった色になり、次第に黒くなっていきます。
この変色は「錆び」ではないため、変色しても銀そのものの品質には問題ありません。
重曹や銀磨き専用のクリーナーで表面を磨けば簡単に元の美しい輝きが蘇ります。
銀特有の変色を気にする声が多く、アクセサリーや小物には変色防止コーティングとしてロジウムメッキ加工を施している商品もあります。
ロジウムは銀色をした金属です。
メッキ加工なので使用の状況や頻度により、いつかは剥がれる可能性があります。
フォーク・スプーンなどのカトラリー類、茶器・酒器など飲食物に使用する商品については、口にふくむものであり、万が一メッキがはがれた時のことを考慮してロジウムメッキ加工は施していません。

Made in Japan 日本の銀製品について

世代を超えて引き継げる実需の貴金属

銀製品は金やダイヤモンドとは異なり、実用品としての道具の役割を兼ね備えた実需の貴金属品です。
金の華やかさとは異なり、控えめで温かみのある輝きは、冠婚葬祭どのような場にも馴染みます。
また、銀製品は長年使い込むことで、小キズや変色も独特のあじわいになり、品物に深みが出てくることも特徴です。
また、他の様々な金属と異なり、腐食することがありません。
多くの場合、凹みや歪みも修理して使い続けることができるため、世代を超えて家族代々引き継いでいくことができます。
このような経年劣化も楽しむことができる銀製品は、日本人が大切にする「侘び」「寂」の美意識に受け入れられるものではないでしょうか。
しかしながら、日本において銀器は嗜好品であり、日用品として使用するものではなく特別な時にだけ使うもの、という印象を持つ方が多いようです。

伝統的工芸品「東京銀器」

当社が取り扱う銀製品の多くが、東京の下町で職人の手仕事により製作されており、「メイド イン ジャパン」であると同時に「メイド イン 東京」です。
特に当社は「東京銀器」を多く扱っています。
「東京銀器」とは、国の指定する伝統的工芸品であり、伝統工芸士という有資格者によって制作されています。
東京に銀職人が多い理由としては、江戸城の影響があると考えられています。
江戸時代以前は、全国各地の城下町に銀細工の職人がおりました。
しかしながら、徳川家が江戸に城を構えると、全国から腕のいい職人を江戸城の周りに呼び寄せたり、江戸城周辺に住む各地の大名がもともと国でお抱えだった職人たちを近くに連れてきて住まわせたため、現在の東京銀器の職人たちの礎ができたと考えられます。

歴史と共に受け継がれる銀器職人の技術

日本で銀製品が使われ始めたのは奈良時代にさかのぼると言われ、近江の崇福寺に見られる舎利箱に銀が使われていたのが見受けられるそうです。
明治時代以前の銀職人たちは主に煙草道具、女性の髪飾り、刀剣装飾具や寺社仏閣の飾り等を作っていました。
廃刀令の発布以降は、生活様式の変化に伴い、西洋風の食器や装身具などが作られるようになると共に、明治・大正時代には日本の美をモチーフにした銀製品が欧米に多く輸出されていました。
昭和の太平洋戦争時下には金属物資の調達が困難となり、美術工芸品の制作には試練の時代でしたが、戦後は米国進駐軍の銀器に対する需要が高まり、日本の銀製品は最盛期を迎えました。
このような紆余曲折を乗り越えて、東京銀器の職人たちは、現在も和洋様々な銀製品を制作しています。

「東京銀器」について

「伝統的工芸品産業の振興に関する法律(昭和49年5月公布、略称:「伝産法)」に基づき、経済産業大臣が指定する伝統的工芸品。
当社の主力商品です。

「伝統工芸士」について

「伝産法」に基づき、伝統的工芸品の製造に従事されている技術者のなかから、高度の技術・技法を保持する者が「伝統工芸士」として認定されている。
いわば、国の認定する国家資格「マイスター」のようなものです。

Feature 銀製品の特徴

  • 伝導率が高い

    銀製の器に冷たい飲み物を入れると、
    一瞬で器が冷たくなります。

  • 菌作用

    抗菌作用があり、銀イオンの抗菌性を用いた商品も巷に多く見られます。

  • 侯貴族の毒見用

    強い酸や硫黄などにすぐに反応して黒くなるため、古来より王侯貴族の毒見用に、スプーン・箸などが用いられてきました。

  • い伝え

    古来より銀は「富の象徴」でした。
    Being born with a silver spoon in one’s mouth.」という言い回しが「恵まれた家庭に生まれる」ということを意味しているように、
    西洋ではかつて平民は木製や錫製のスプーンを使っていたため、
    生まれた子の洗礼の際に銀のスプーンを授けることができるのは裕福な家庭のみでした。
    現在では「銀の匙をくわえて生まれてきた子は幸せになれる。」として、欧米では赤ちゃんに銀のスプーンを贈る習慣が一般に広まっているようです。
    また、銀の輝きには邪気を払う力があり、銀製品を身に着けることは「魔除け」や「お守り」になると言われています。

Method 銀製品の工法・仕上げ方法

鋳⾦ ちゅうきん

⼟や砂で鋳型をつくり、 溶かした⾦属を流し込み、固めて形にする技法。

鍛金 たんきん

金属の塑性を利用して、金槌や木槌で打ち延ばしたり折り曲げたりして作る技法。

彫金 ちょうきん

金属に鏨を使って彫刻したり、切削して文様を造形する技法

古美(ふるび)仕上げ

あえて落ち着いた黒色(いぶし銀)の色あいに仕上げること

磨き(みがき)仕上げ

鏡面仕上げとも言います。

梨地(なしじ)仕上げ

果物の梨のように少しザラザラとした風合いで光沢を抑えた仕上げ。
キズや汚れが目立ちにくい利点があります。
つや消し仕上げとも言います。

Carving 銀製品への文字彫刻について

機械彫りと、手彫りの2種類があります。
機械彫刻は彫りが浅く画一的ですが、細かな文字やデザインデータをそのまま忠実に彫ることができます。
手彫りは、機械彫刻では不可能な難しいカーブにも美しい彫刻を施すことが可能で、彫りの深さも深い為、陰影が出て文字がはっきりと見やすいです。
宮本商行のベビースプーンには、伝統工芸士の資格を持つ手彫り彫刻師が彫刻しています。

Maintenance 銀製品のお手入れ方法

銀製品は、すぐ黒くなってしまいお手入れが面倒とよくみなさん言われますが、常にご使用になり、
きちんと丁寧にお手入れをしていただければ、いつでも新品同様の銀特有の白い輝きを取り戻します。
銀は硫化ガスと簡単に化学反応(硫化反応)をおこして変色してしまいますので、
硫黄を含む輪ゴム等のゴム製品には近づけないようお気をつけください。
また、私どもにお持ちいただければいつでもお手入れをさせていただきます。

こちらの名刺入れは、普段は全く手入れをしていませんが、
日常使用しているため、変色していません。
2〜3か月に一度、「グラノール」クリームと布で磨く程度です。

ご自宅でできる
基本的なお手入れ

軽く変色した場合は、ぬるま湯に浸した柔らかい布に重曹をつけて、変色面を軽く磨き、
水で重曹の残りを取り除いた後、乾いた柔らかい布でお拭き下さい。
変色の著しい場合は、グラノール等のシルバークリーナーをお使い頂くと効果的です。
ただし、純銀と刻印の打っているものは柔らかいので、硬い布等のご使用は避けてください。

お手入れ方法の例

一度使用した後に、約1年半ほど、
台所に放置していた状態です。

 銑のお手入れを済ませた状態です。

  • 手荒れを起こしたりしないようにするため、割りばしなどで、綿にシルバークリーンの液を浸し、そのまま銀製品全体に塗り付けます。
    一瞬で、変色していた部分がきれいになります。きれいになったら、水で銀製品全体を洗い流します。

  • もし、まだ気になる部分がある場合は、「グラノール」のクリームを布に塗布して、銀製品を磨きます。
    また、隙間の部分などは、ぬるま湯で耳たぶ程度の柔らかさに溶いた重曹を付けて指の腹で擦ると綺麗になります。

  • きれいになったら、通常の食器と同じように、台所用洗剤などでもう一度、銀製品を洗って、薬品類を洗い流してください。

  • 長くお使いにならない場合は、ビニール袋に入れて、空気を遮断して保管していただければ硫化を防ぐことができ、変色を大きく防ぐことが可能です。

お手入れ用品のご紹介

グラノール
グラノール
食器などを磨くのに適しています。

銀器に多めに塗り少し時間を置いてから柔らかい布などで、軽くこする様に汚れを拭きとって下さい。
その後、食器用洗剤等で洗い、水分を拭き取ってください。

シルバークリーン
シルバークリーン
細かい彫刻のある銀器、アクセサリーに適しています

リング・チェーンなどの、小さな物は液の中に入れ、きれいになったら取り出し、水洗いして下さい。
ただし、宝石などの石がついているアクセサリーは、石の部分を、液に入れないで下さい。

シルバーダスター
シルバーダスター
貴金属製品の日々のお手入れに適しています。

この布は貴金属製品のくもりと汚れを取り除くと同時に銀製品の変色をある程度防ぎますので日々のお手入れにご利用下さい。